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肛門病の歴史

 

古代エジプト、バビロニアのハムラビ法典など紀元前より、肛門病の治療がおこなわれていた記録が残されている。
 
また、ポンペイの遺跡より肛門疾患の診断、治療器具が発見されている。
 
中世においては、ルイ14世、ヘンリー5世が痔ろうを患っていたという話は有名で、解剖学、外科学が未発達であったため、手術後は便失禁に悩んでいたらしい。
 
本格的な近代医療の始まりは、1835年にロンドンにセントマークスという大腸肛門の専門病院が開設されてからである。
 
しかし近年においても、痔核手術においてホワイトヘッド法という方法が繁用され、後遺症に悩む人は多かった。
 
手術成績が安定してきたのは最近になってからである。
本邦では華岡青州の痔ろう手術の記録があるが、明治時代になっても肛門病の治療は門外不出の秘伝とされていたらしい。
 
また、中国でも古くから肛門病学が発達しており、現在でも消痔霊という優れた薬がある。